Eastern Divination Conference

第1回 東洋占術カンファレンス
Eastern Divination Conference
テーマ:東方からの光
ご挨拶
東洋占術をもっと盛り上げたい!
このようなシンプルであるものの、非常に純粋な熱意のもと、
この度、東洋占術カンファレンスが立ち上がることとなりました。
このカンファレンスに賛同し、素晴らしい東洋占術の研究家に集まっていただきました。
東洋占術は流派は多数あり、また秘伝も多く、一般には公開できないといったことが多々あります。
そうはいえ、今まで非常に多くの出版物や古典が公開されていますし、公開できる部分がかなりあるのは事実です。
登壇していただくスピーカーの研究者の方には、できる範囲の中で研究の結果を公開していただき、
東洋占術を愛する方々とその知識をシェアしていただけたらと考えています。
また東洋占術の基礎を一通り終え、
その次の段階にと思っても何を学習すれば良いかわからないでいる学習者も多いことでしょう。
このカンファレンスは基礎を既習し、次の段階に踏み出したい、あるいは踏み出している方の研究を高めるきっかけになればと考えています。
六人の登壇者が六種類の東洋占術のそれぞれの分野をお話します。
ですので参加される方の中には今まで聞いたことはあっても触れたことのなかった占術があるかもしれません。
そういった方にはその占術に興味をもつきっかけになっていただけたらと思います。
そして何よりひとりでも多くの方が東洋占術の楽しさや深さに触れていただけたらと思います。
オーガナイザー 田中要一郎
Speaker
登壇順・敬称略

田中要一郎
用神変遷史あるいは混乱史
子平、四柱推命の考え方は古典や諸派によって異なり、時代の変化と共にその概念、定義は変化、あるいは混乱し、異なっています。用神についても同様で様々な定義や取り方があります。今回、用神について、代表的ないくつかの古典での取り方を紹介し、その変遷や差異を理解していただきたいと思います。

大石眞行
断易における納甲法の比較
干支や五行はそのデジタル性に由来する断の鋭さと、その象徴性から導かれる象の豊富さを兼ね備えていて卜術の精華である断易はその両者の長所を十分に活用しています。ところが納甲法と呼ばれる判断素材の支を爻に配当するやり方に複数説があり、これらは一般的に火珠林法と胡煦納支法と呼ばれています。今回はその納甲法の異同について従来と全く異なる新たな視点からの比較を試みたいと思います。

黒門
奇門遁甲の真髄を求めて
本場中国と日本では、移転や方位に関する考えが異なります。したがって、移転などでの方位の使い方も、日本国内の方位学とは根本から異なります。今回、この日本と中国の考え方の違いにスポットと当てながら、日本人の知らない中国本来の方位の活用方法や応用方法についてお話したいと思っております。また、風水と奇門遁甲と関連性についてもお話しできればと思っています。

伊藤瑛輔
真勢易の系譜と本筮易
江戸時代、周易の大家であった真勢中州の系譜をたどり、その流れを現在に受け継ぐ本筮易との比較と先達等の解説。

椎羅
紫微斗数「生年四化」の研究
近年、紫微斗数命盤を読み解く際に「四化星」を重視する方法が様々開発され、流派ごと、研究者ごとにいろいろな方法が研究されています。中には複雑に四化を飛星させる技法や流派もあります。ここで、限られた時間でそのすべてをお話しすることは不可能ですが、まずは生年四化(生年干から配置した四化星)の読み方についての研究を、時間の許す限りお話させていただきます。基本的で大雑把な判断ではありますが、その人の運命傾向のポイントを捉えることができます。

天童春樹
人相術と開運法
富貴貧賤寿夭窮通、上分の相、神の有余と不足、形の有余と不足、気と思いと霊。
神仏と眷属と人相、親孝行と先祖と運命の関係。
生家との縁と役割、健康状態、結婚、子供、仕事、災難。
プロフィール
田中要一郎
1974年和歌山県生まれ。 早稲田大学卒。 占術研究家。翻訳家。芸人。高校時代より占いに興味を持ち、研究を始める。西洋伝統占星術、インド占星術、七政四余など古典をベースとした東西の占星術を比較研究する。五術研究家の阿藤大昇の門下。 日本のみならず中国、インド、欧米の諸師にも学ぶ。レイモンド・ロー公認風水師。 クリス・ブレナン、マーティン・ガンステンのディプロマ所持。主な占術は「占星術」「子平」「風水」「易」「タロット」「人相・手相」「姓名判断」など多岐に渡る。
<書籍> 翻訳:梁湘潤「子平推命 基礎大全」(太玄社)、 ウィリアム・リリー「クリスチャン・アストロロジー 第1書&第2書」(太玄社)、「クリスチャン・アストロロジー第3書」(太玄社)、ベンジャミン・ダイクス「現代占星術家のための伝統占星術入門」(太玄社)、徐芹庭「風水羅盤大全」(太玄社) 対談集:「占術談義」(太玄社)
大石眞行
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。10歳より占いにかかわり、以降各種占術を取得、実践。術歴50年以上。そのレパートリーは、四柱推命、断易、九星術の玄流三大占術を中心に多方面に広がる。
●原典に盲従するのはいけないが読んでもいないのは論外。
●大胆な仮説と緻密な考証。
●実践より真智出づ。
をモットーに単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。
著書・執筆
『風水が予言していた大事件・大事故』(竹書房)『#運勢コスパ』(説話社)『初めてでもよくわかる四柱推命』(説話社)監修『吉凶と時期がはっきりわかる断易』(説話社)監修
黒門
1958年生まれ、10代より奇門遁甲と風水をメインに、四柱推命、九星気学、六壬、断易等の各種占術を学ぶ。
2001年、韓国に渡り趙宰星先生に師事。
2002年、中国河南省に渡り、劉伯温の22代目子孫である劉広斌師父の拝師弟子となる。
2005年、日本テレビ系「情報最前線スーパーテレビ」に出演して注目を浴びる。
「全伝 奇門遁甲」東洋書院、「増補改訂版 成功をつかむ究極方位 奇門遁甲」説話社、「基礎から学ぶ 風水の完全独習」等、著書多数
伊藤瑛輔
10代から手相を見はじめ、各占術を学ぶ。
専門は本筮易・手相(著書にズバリ的中手相占い。絶対当たる!手相占い。共に日本文芸社から)
1999年より原宿占い館タリムにて鑑定。2000年より真勢流谷川龍山派本筮易宗家、石井清龍女史に16年師事。
椎羅
術数愛好家。専門は紫微斗数。会社勤めのかたわら、学生時代より40余年にわたり術数の研究を続けている。会社を定年退職後は術数の研究・講義活動に専念する。目下「紫微斗数全書」の翻訳に取り組んでいる。
天童春樹
昭和22年8月19日申の刻、現在の高知県高知市大津甲999番地に生まれる。
16歳で運命学に出会い、専門書を取り寄せて研究を始める。
19歳の時に中村文聡先生の紹介で「八木観相塾」の末席を汚す。
以来、運命鑑定と研究を重ねて現在に至る。
高知市帯屋町の街頭での鑑定、自宅での予約鑑定、通信鑑定、出張鑑定に応じ、
随時「天童観相塾」を主催して、人相術と簡明易占の普及に努めている。