Eastern Divination Conference
第4回 東洋占術カンファレンス
Eastern Divination Conference
テーマ:時は巡りて
ご挨拶
1万時間という目安があるそうです。何の目安かというと、その道のプロで一流になるために必要な、知識を吸収したり、スキルを磨くための時間ということらしいのです。
1万時間というと、1日1時間を27年間続けてというような、少しの時間を長い期間でということではなく、
1日にまとまった時間を、一定期間勉強したりすることで、
1日5時間の学習だと5年半、1日8時間だと3年半かかります。
この東洋占術カンファレンスに登壇されるスピーカーの皆さんも1万時間以上のとてつもない時間を、
占いとともに生き、仕事をし、学習を続けています。
これは終わりのない道のようなものです。
このカンファレンスではその膨大な時間からまとめられたエッセンスが凝縮されています。
このカンファレンスからそれぞれがそれぞれのものを得て頂けたら幸いです。
オーガナイザー 田中要一郎
Speaker
登壇順・敬称略
椎羅
紫微卜占
紫微斗数は基本的に、生年月日時からその人の一生の命運を占う「命占」ですが、その応用として、物事や事柄のゆくえを予測する「卜占」としての使い方もできます。古典的な書籍や文献にはそのようなものは書かれていませんが、紫微斗数の原理を応用すれば可能だと考え、私も独自に色々と工夫し研究しています。発想は西洋占星術のホラリーで、問いが発せられた時間で紫微斗数命盤を作成し、それで物事のゆくえを占います。
発生した時間や問いの時間をもとに占うというものは、東洋占でも古来から六壬や梅花心易などが知られていますし、奇門遁甲にも同様の技法があると聞いています。そういった考えで紫微斗数をアレンジし工夫して使ってみると的中率も高く、自分でも重宝しています。
また台湾でも研究されており、いくつか書籍も出版されていますが、その内容はそれぞれ独自の研究によるもので、いろいろな占い方があるようです。時間が許せば講義の中で、命占と卜占の違いや共通点についてもお話しできればと考えています。
川本一志
「玄空六法」~三元派と玄空飛星派の違い~
二元八運と三元九運
三元派:二元八運‥玄空大卦・玄空六法
玄空飛星派:三元九運‥玄空飛星
正神と零神
三元派:大金龍位から導く山水方位
玄空飛星派:八宮水法から導き出す山水方位
坐向と大門
三元派:坐向不要で門位と二十四山挨星盤で吉凶を判断
玄空飛星派:坐向から導き出す玄空飛星図で吉凶を判断
巒頭と二十四山挨星
建物と周囲の山水との関係
室内レイアウトと山水の関係
田中要一郎
四柱推命における陰干の特質
『滴天髓闡微』「通神論」巻一では天干について論じられており、また『三命通会』や『子平一得』といった様々な古典でも天干は説かれています。それらは干のみで説かれる場合もあれば、十二支と合わせて、あるいは季節と合わせて論じられることもあります。
去年は10個の天干のうち、陽干についてお話しましたが、今回は残りの陰干について、古典でそれらがどう説かれ、どういった特質をもっているかを探っていきます。
木村伯龍
九星の成り立ちと応用
○九星気学内容
➀先天後天図の説明
②陰遁と陽遁の考え方
➂八卦の成り立ち
➃九星の成り立ち
⑤年の運気の見方
➅月の運気の見方
➆日盤の見方。
➇九星の性格判断
⑨男女の相性判断
傾斜の説明
⑩用心する病気の種類
大石眞行
易の命術的応用(流年編)
易は占術的には卜術に分類されていますが、本来命術であれ開運占術であれ占いはすべて卜術の応用変化にすぎません。
ということで今回は易の命術的応用についてお話ししたいと思います。命術的易といえば筆頭に上がるのは河洛理数ですが、これはエッセンスだけと雖もとても50分でお話できるものではありません。今回は真瀬中州の一つの卦だけから90年にわたる毎年の運勢を出す身命占と、姓名判断の画数から毎年の運勢を出す流年法についてお話いたします。特に姓名判断は一見易と無関係のようですが易の変爻法を駆使して毎年の運勢を求める興味深い技法です。
黒門
韓国奇門へのいざない
昨年、一昨年と中国大陸に伝わる奇門遁甲の卜占技法の一端をご紹介してきました。本年は、お隣の国、韓国に伝わる奇門遁甲をご紹介したいと思います。韓国奇門の特徴は、中国奇門よりも個人に焦点が当てられています。韓国奇門は、正式名称を洪煙奇門と言い、洪局と煙局の2つのロジックから構成されています。特に、洪局は中国の奇門遁甲にはない、極めてオリジナル性の高い技法体系となっています。韓国においても、奇門遁甲は、推命、卜占、択日、風水等多岐に応用されていますが、韓国奇門が最も得意とするのが、その独特の推命法です。今回は、この韓国奇門の推命法をご紹介します。
天童春樹
画相の見つけ方と判断法
今回は、人相(主として顔)に現れる画相(がそう)についてお話しをさせて頂きます。
私の若い頃には、画相と言えば「仙人にしか見えるものではない」などと言われていましたが、それは人相術を知らない人が言う事であって、少し勉強をすれば、画相は誰にでも見えるものなのです。
只、どこまで見えるかは、素質にも由るでしょうが、人相術がどの位好きかと経験に由って違いがあります。受講したその日から良く見える人もいました。
画相には色々な事が現れます。人の顔、全身、動作、動植物、物品、場面、風景、ご先祖、神仏、ご眷属、問題の原因、その他、問題によって何でも現れます。不思議と言えば不思議ですが、全てが思いに世界の展開です。
今では随分と画相が見える人が増えました。皆さんも画相を知ることに由って、思いの世界、運命、運命の原理、開運法に気付いて頂きたい。
早く画相を見えるように、図解もしますので、出来れば手鏡と筆記用具をご用意下さい。
プロフィール
椎羅
術数研究家。専門は紫微斗数。学生時代より術数の研究に取り組み、大学卒業後は会社
勤めのかたわら術数の研究を継続する。1993年頃からネットの世界で研究発表、意見
交換などの活動をはじめる。1996年に独自の数値化を試みた「紫微斗数入門」を公開
する。会社を定年退職後は術数の研究・著述・講義活動に専念している。
著書に「紫微斗数実占ハンドブック」(東洋書院)などがある。
川本一志
FSA 国際風水協会認定風水マスター
IFSA 国際風水協会日本支部 代表
1967年生まれ 岐阜県出身
2006 年より香港のレイモンド・ロー風水命理學院にて学ぶ
2014年~2019 年までレイモンド・ロージャパン代表を務める
2017年~台湾の鍾進添老師の高弟である山道帰一老師に師事、内部生として現在に至る
田中要一郎
1974年和歌山県生まれ。 早稲田大学卒。 占術研究家。翻訳家。芸人。西洋伝統占星術、インド占星術、七政四余など古典をベースとした東西の占星術を比較研究する。 日本、中国、インド、欧米の諸師に学ぶ。レイモンド・ロー公認風水師。2022年日本占星術協会初代会長就任。
ディプロマ:クリス・ブレナン ヘレニスティック・アストロロジーコース、マーティン・ギャンステン マスター・オブ・プライマリーディレクションズ。
<書籍> 翻訳:梁湘潤「子平推命 基礎大全」、 ウィリアム・リリー「クリスチャン・アストロロジー 第1書&第2書、第3書」、ベンジャミン・ダイクス「現代占星術家のための伝統占星術入門」、アラン・レオ「アラン・レオの占星術 出生図判断の秘訣」、徐芹庭「風水羅盤大全」 対談集:「占術談義」(すべて太玄社刊)
木村伯龍
大石眞行
1954年生まれ、大分県に生まれる。23歳の時神戸 の古本屋で,「水野南北相法全」に出会い、人相を学び始める。30歳より5年間、水商売に入り、夜に働く女性の模様を観察し成功するタイプと流されていくタイプの違いを学ぶ。35歳よりプロの占術家として活動し、38歳には現在の大阪アメリカ村の事務所で独立。人相と手相の類似性に着目し手相の研究を始める。また人相の流年、流月と九星気学の厄年、厄月の類似性に着目し、九星気学を研究する。現在は、手相人相、気学 占術教室「龍元会」を主宰している。
著書「手相気色、血色鑑定秘伝」がある。実に分かりにくい本で、評判が悪い
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。10歳より占いにかかわり、以降各種占術を取得、実践。術歴50年以上。そのレパートリーは、四柱推命、断易、九星術の玄流三大占術を中心に多方面に広がる。
●原典に盲従するのはいけないが読んでもいないのは論外。
●大胆な仮説と緻密な考証。
●実践より真智出づ。
をモットーに単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。
著書・執筆
『風水が予言していた大事件・大事故』(竹書房)『#運勢コスパ』(説話社)『初めてでもよくわかる四柱推命』(説話社)監修『吉凶と時期がはっきりわかる断易』(説話社)監修
黒門
1958年生まれ、10代より奇門遁甲と風水をメインに、四柱推命、九星気学、六壬、断易等の各種占術を学ぶ。
2001年、韓国に渡り趙宰星先生に師事。
2002年、中国河南省に渡り、劉伯温の22代目子孫である劉広斌師父の拝師弟子となる。
2005年、日本テレビ系「情報最前線スーパーテレビ」に出演して注目を浴びる。
「全伝 奇門遁甲」東洋書院、「増補改訂版 成功をつかむ究極方位 奇門遁甲」説話社、「基礎から学ぶ 風水の完全独習」等、著書多数
天童春樹
昭和22年8月19日申の刻、現在の高知県高知市大津甲999番地に生まれる。
16歳で運命学に出会い、専門書を取り寄せて研究を始める。
19歳の時に中村文聡先生の紹介で「八木観相塾」の末席を汚す。
以来、運命鑑定と研究を重ねて現在に至る。
高知市帯屋町の街頭での鑑定、自宅での予約鑑定、通信鑑定、出張鑑定に応じ、
随時「天童観相塾」を主催して、人相術と簡明易占の普及に努めている。