Eastern Divination Conference

第2回 東洋占術カンファレンス
Eastern Divination Conference
テーマ:東風来る
ご挨拶
「東洋占術をもっと盛り上げたい!」
という思いのもと、2022年1月、東洋占術カンファレンスが
多くの優れた東洋占術研究家のご協力のおかげで立ち上がりました。
開催後、大きな反響があり、「来年もして欲しい」という声だけでなく、
「毎年して欲しい」という声をいくつも頂きました。
そして、今回第2回目が開催されます。
今回は前回と同じスピーカーに加えて、さらに新しい若きスピーカーも加わります。
このカンファレンスをきっかけに、若い優れた東洋占術の研究者が育っていくことを期待していますし、
なにより東洋占術が盛り上がっていくことを願っています。
また、当カンファレンスは東洋占術の基礎を一通り修了された方を対象にしています。
参加される東洋占術を愛する皆様の研究をさらに深める一助となれば幸いです。
オーガナイザー 田中要一郎
Speaker
登壇順・敬称略

大石眞行
断易における空亡と会局
断易判断に使用されるさまざまな機関の中から今回は特に異説異論の多い空亡と三合会局をえらび実例をもとにその作用を探ってみようと思います。
ある種の命術で使われる空亡と断易の空亡は同じ空亡でありながらその解釈の仕方は正反対といってもいいくらい違います。その理由とは何なのか。
また三合会局も同様で半会を認めるか否かという問題や会局の成立により構成支に五行変化はあるのかないのか。
これらの問題を事例を通して分析していきたいと思います。

椎羅
紫微斗数「副星(助星)」の研究
紫微斗数の命盤解読で、最も重要な星は「十四主星」と呼ばれる紫微星以下、14個の星ですが、その他にも多くの星が使われます。しかしあまりにもその数や種類が多いため、どのように扱ったらよいのか迷ったり混乱してしまい、判断に窮することがあります。そこで今回は、十四主星以外の以下の21個の主要な副星(助星)について、あまり世間で語られていない見方や、講師独自の見方を時間の許す限りお話しさせていただきます。皆さんの命盤解読の一助となれば幸いです。
化禄星、化権星、化科星、化忌星、禄存星、文昌星、文曲星、右弼星、左輔星、天魁星、天鉞星、紅鸞星、天喜星、天姚星、天馬星、擎羊星、陀羅星、火星、鈴星、天空星、地劫星

黒門
奇門遁甲による卜占用法(恋愛・結婚篇)
日本国内では、奇門遁甲といえば方位術と認識されている方がほとんどだと思います。ですが、中国国内においては、奇門遁甲とは推命・卜占・沢日・風水等、多岐に渡り活用が可能な総合占術なのです。前回の第1回東洋占術カンファレンスでは、奇門遁甲を使った移転や推命の例をご紹介しましたが、今回は奇門遁甲の活用法の第2弾として、卜占の活用法についてお話をさせていただきたいと思います。卜占と言えば、もっとも需要が多いのが、男女の関係に関する占いだと思います。そこで、今回は奇門遁甲による恋愛・結婚占の技法をご紹介させていただきまたいと思います。

田中要一郎
風水と天体
風水は地理とも堪輿(かんよ)とも呼ばれますが、この堪輿の堪には天、輿には地の意味があります。
風水は地の状態を看るだけでなく、堪である天の状態が関わってきます。
そもそも太歳自体が天体の運行に基づいていました。
今回太歳の成り立ちから説明し、風水で天体を考慮する技法についてお話いたします。

水森太陽
四柱推命 身中など微妙な命式について
四柱推命では様々な流派がありますが、自分の師匠の一人は、点数化に拘っていた先生でした。今回は、師の使っていた数値による、身強、身中、身弱の判定方法と微妙な命式、大運・流年の影響で判断に迷う際の判定について概論をお伝えします。
また、数値化は時間がかかるため、現場で判定する際の簡易的な身中命式の見方と、仮の従格など、オペレーションについてご紹介できたらと考えております。

伊藤瑛輔
本筮易の筮法と占例解説
江戸時代、周易の大家であった真勢中州の流れを汲む本筮易の筮法と占例解説。
不肖ではありますが長年私なりに取組んでまいりました本筮易の個人的占例を解説したいと思っております。爻辞をとることなく象をタロットのスプレッドのように読んでいく独特の易解釈が面白いところだと思います。何かの参考にして頂けましたら幸に思います。

天童春樹
画相について
今回は人相術の中でも最も興味ある画相(がそう)について、色々と話させて頂きます。画相とは人相、主として顔の中に現れる画(え)のことを言います。顔面に人の顔や姿、動物、植物、物品、風景など、ありとあらゆる絵が現れて、その人の運命を具体的に語り、問題の原因も告げていることがあります。過去現在将来に亘って色々なことを表現する画相を皆さんに紹介しますので楽しみにしていてください。
プロフィール
大石眞行
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。10歳より占いにかかわり、以降各種占術を取得、実践。術歴50年以上。そのレパートリーは、四柱推命、断易、九星術の玄流三大占術を中心に多方面に広がる。
●原典に盲従するのはいけないが読んでもいないのは論外。
●大胆な仮説と緻密な考証。
●実践より真智出づ。
をモットーに単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。
著書・執筆
『風水が予言していた大事件・大事故』(竹書房)『#運勢コスパ』(説話社)『初めてでもよくわかる四柱推命』(説話社)監修『吉凶と時期がはっきりわかる断易』(説話社)監修
椎羅
術数愛好家。専門は紫微斗数。会社勤めのかたわら、学生時代より40余年にわたり術数の研究を続けている。会社を定年退職後は術数の研究・講義活動に専念する。目下「紫微斗数全書」の翻訳に取り組んでいる。
黒門
1958年生まれ、10代より奇門遁甲と風水をメインに、四柱推命、九星気学、六壬、断易等の各種占術を学ぶ。
2001年、韓国に渡り趙宰星先生に師事。
2002年、中国河南省に渡り、劉伯温の22代目子孫である劉広斌師父の拝師弟子となる。
2005年、日本テレビ系「情報最前線スーパーテレビ」に出演して注目を浴びる。
「全伝 奇門遁甲」東洋書院、「増補改訂版 成功をつかむ究極方位 奇門遁甲」説話社、「基礎から学ぶ 風水の完全独習」等、著書多数
田中要一郎
1974年和歌山県生まれ。 早稲田大学卒。 占術研究家。翻訳家。芸人。西洋伝統占星術、インド占星術、七政四余など古典をベースとした東西の占星術を比較研究する。 日本、中国、インド、欧米の諸師に学ぶ。レイモンド・ロー公認風水師。2022年日本占星術協会初代会長就任。
ディプロマ:クリス・ブレナン ヘレニスティック・アストロロジーコース、マーティン・ギャンステン マスター・オブ・プライマリーディレクションズ。
<書籍> 翻訳:梁湘潤「子平推命 基礎大全」、 ウィリアム・リリー「クリスチャン・アストロロジー 第1書&第2書、第3書」、ベンジャミン・ダイクス「現代占星術家のための伝統占星術入門」、徐芹庭「風水羅盤大全」 対談集:「占術談義」(すべて太玄社刊)
水森太陽
1981年生まれ。長野県出身。 10代より占いに興味を持つ。20代では劇団立ち上げ、脚本・演出・役者として活動。20代後半より本格的に占いの世界に入る。 2010年大手占い会社に就職し、占い学校のスタッフ、占い館・電話占いサイトの面接官などをしながら、複数の師から東西の様々な占術を学ぶ。 2013年占い師として独立し、鑑定現場での研鑽を重ねる。 2017年より池袋にて占い館セレーネの代表として活動。各種メディアに出演・占い館経営など行いながら、プロ占い師の育成に力を入れている。 「マイナンバー占い」(自由国民社)
伊藤瑛輔
10代から手相を見はじめ、各占術を学ぶ。
専門は本筮易・手相(著書にズバリ的中手相占い。絶対当たる!手相占い。共に日本文芸社から)
1999年より原宿占い館タリムにて鑑定。2000年より真勢流谷川龍山派本筮易宗家、石井清龍女史に16年師事。
天童春樹
昭和22年8月19日申の刻、現在の高知県高知市大津甲999番地に生まれる。
16歳で運命学に出会い、専門書を取り寄せて研究を始める。
19歳の時に中村文聡先生の紹介で「八木観相塾」の末席を汚す。
以来、運命鑑定と研究を重ねて現在に至る。
高知市帯屋町の街頭での鑑定、自宅での予約鑑定、通信鑑定、出張鑑定に応じ、
随時「天童観相塾」を主催して、人相術と簡明易占の普及に努めている。